ムチェルの塩釜焼き

不真面目に真面目で時に気まぐれ

奈落の底まで

最悪の敗戦から一日経ちました。皆様どうお過ごしでしょうか。

 

試合内容は触れません。ポイントだけ触れていきます。

 

崩れ去った理想、ブランド力のみのチーム

 

はい、これは監督の名波の件ですね。

 

昨日父親と行ってきたんですが、親とも結構マジで話し合いました。

 

俺個人は名波の戦術のなさがあまりにもひどいという主張

 

親は、枠組みがない中でやってきた俊輔の役割を山田がやらなければならない。それを軸に戦術なり采配なりを考えなければならないという主張。

 

確かに父親の言いたいことはとても分かります。俊輔はイマジネーションをくみ取れる選手。そこがいなくなったなら、それをやらなければならない。それはすごくわかるし、なるほどなと思った。

 

でもまず根本的に考えてほしいのが、イマジネーション>決まり事という構図でいいのか。僕はそれを親に問いかけました。

 

まぁ答えからすれば、まずいということでした。

 

決まりごとがある。最低限やらなきゃいけないことを決める。この枠を決めて、初めてイマジネーションやひらめき。選手の独創性や能力を生かさないと、まるで鉄筋を入れてない家のように崩れ去るものだと思います。

 

 

今まで勢いできた。アバウトなボールを川又が収めて、アダイウトンが走る。俊輔が散らして駿が飛び出してくる。やばくなったらムサエフが刈り取ってくれる。カウンターといえば確かにカウンターサッカー。でもそうじゃなかった。ただの勢いでのわーわーサッカーだった。

 

去年はそれでよかった。でも今のチームにはそれじゃダメ。川又が収めたところで何をすればいいのか。田口や山田が持った時に一人一人どうしたらいいのか。なんの決まり事もなかったのだ。

 

 個の能力だけでつないできたこのチームには重過ぎる現実を、赤い悪魔は躊躇なく突き付けてきた。

 

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こちらは2失点目のシーン。アンカー康裕が抜かれて森俊が釣り出された。

 

この状況は仕方ない状況。アンカーが抜かれることも、CBが釣り出されることも想定の範囲内ではある。

 

 

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次の瞬間。前を向かれます。この時点でまずいですよね。森俊、なぜここで強くいけないのか。山田はなぜ絞り切っていないのか。田口、なんでそのポジションなのか。この無機質に並べられた駒は壁にもならなかった

 

 

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パス出されました。田口絶対追いつけないポジション。健太郎と、2枚目の時点でボールホルダーに前を向かれたことによって外をケアしなければならない大貴との間にギャップが生まれます。そこにキッチリポジションを取ったファブリシオ。この時点で失点もの。

 

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時すでにお寿司。いや遅し。

 

 

完全に心を折られました。

 

 

今まで個でやってきた。守備陣だけのまとまりでやってきた。それを完全に壊されたのだ。そりゃこの後2失点する。

 

 

攻撃陣も為す術なし。柏木のアリバイ守備で縦パスが入りやすかった前半と、長澤にチェンジしてからの攻撃はまるで天と地の差があった。

 

 

オリヴェイラ監督は完全に「采配面」での修正を施した。それに対してうちは同じやられ方をずーーーーーっとしてきた。

 

 

ここですよ。ほんとに。監督がやらなきゃいけないことを放棄してるんだよ。

 

 

理想とは程遠い、怪我人やらなんやらいたとしてもやるべき事がここまで定まらないチームは初めてかもしれない。

 

 

名波浩の元でやりたい。そのブランドだけになってしまった磐田。ここからどうなっていくのでしょうか。

 

 

(次回に続いていきます)