ムチェルの塩釜焼き

不真面目に真面目で時に気まぐれ

激動の3月 希望の4月

皆さんお久しぶりです。いやーなかなか書く時間がございませんで…さぼってしまってました。

 

まぁ今日書いてる理由はもちろん皆さんおわかりでしょうが、ちょっとサボっていたところを振り返っていきます。

 

 

久々の再会、脅威となった40番

 

まずは3/18 vs広島戦

三連勝中だった広島、それに対して前の試合でシーズン初勝利を収めた磐田。

広島は去年下位に沈みながらも磐田に対して1勝1分けと、うちからしたら苦手な相手。さらに今オフ、サックスブルーの心臓が広島に帰っていった。そういう意味でも負けられない試合だった。

結果からいえばスコアレスドロー。しかし決め手に欠いた試合。よく言えば両者ともに集中しきった試合だった。

 

この試合で磐田サポーターの目を奪ったのは20歳のDFだった。

(唐突な宣伝タイム)

飛躍しろ5の2乗 - ムチェルの塩釜焼き

 

上の記事でも取り上げた大南拓磨。彼が希望の光だった。

3バックの右の一角で出場した彼は、パトリックに負けず、ファイトし続け、隙があればオーバーラップから質のいいクロスを上げていく。

 

守備のポテンシャルは知っていたが、ここまでしっかり攻撃参加ができるとは思わなかった。前の試合で活躍した新里がインフルエンザで欠場。そのチャンスをものにしたと言ってもいいだろう。

 

しかし手放しでは喜べない。当たりに行って負けてしまうことも見られたこと。一歩出遅れてしまうこともあったので、改善してほしい。

 

しかし突然、磐田サポの歓声は悲鳴に変わった。猛烈なプレスバックを見せたアダイウトンが負傷交代。右ひざ前十字靭帯断裂、半月板の損傷で全治8か月と発表された。

 

2015年からフル稼働し続けた重戦車は、ここで急停止することになった。

 

 

希望が見えた浦和戦、それでも神は試練を与える 

 代表ウィークはすっとばし、4/1のvs浦和戦

 

新里、上原、俊輔が戦線復帰。俊輔はベンチスタートのため、シャドーには松浦と山田が入る形に。

 

堀監督のクビレースにとどめを刺したい磐田だったが、この日ゲームキャプテンがピリッとしない。7分、クロスを防ごうと滑ったところで手を挙げてしまう人間の性。案の定ハンドを取られPKの判定。カミンスキーは焦らしに焦らされ、「右じゃない!真逆!」と興梠にいってしまいたくなるほどしっかり逆を突かれあっさり先制を許す。

 

そしてこの日、スイッチが入るまではまるで全員二日酔いのようなミスを連発。浦和にぼこすかぼこすかやられていく。

 

そのスイッチが入ったのは前半37分。山田のドリブルからエイサー田口のボレー。これは西川に阻まれる。それでも「お前らしっかりやらんと運営に水かけさせるぞぼけぇ!」と田口が言ったかのようにこの後からちゃんとやり始める。最初からやれ。

 

そして試合は動く。前半終了間際、お前なんでそこいるの祥平のアシストで川又やっとこさ初ゴール。レンジャーコンビの活躍でなんとか前半1-1で折り返す。

 

そして後半、カミンスキーのビッグセーブ二本と川又ドッピエッタで勝負あり。

 

しっかりとどめを刺す磐田さんでした

 

 

この試合、田口と上原のボランチコンビ。さらに山田が中盤を支配しきっていた。特にボランチ二人の攻撃時の縦の関係性。これは去年を超えるポテンシャルがある。これはまた今度深めに書いていきます。

 

一方で試練を与えてくるのも今年の磐田。まずは中野誠也。屈辱のインアウトとなった。戦術的なものであるとはいえ、途中で出てきた選手はフレッシュに動ける。それなのにフルで出ている選手より先に交代させられるのは本人も相当悔しいだろう。これを糧に伸びてほしいものだ。

 

そしてムサエフ。通称磐田のルンバ。浦和戦直前までは軽傷と聞いていたが、蓋を開ければこれまた前十字靭帯損傷&半月板損傷。ボランチの二人がいい出来だったから、お役御免と感じたのか急なタイミングである。ルンバも充電モードに入った。

 

 

エンターテイメント!

 

そしてそしてルヴァン甲府戦。小川航基がスタメン、モルベッキがベンチ入りするなど若手主体のカップ戦。プロレスのショーを見せられているようだった。

 

 

金園に古巣弾をぶちこまれ、そこからはザルのがまだ通さないぞというレベルの守備を展開していく。

 

その中で外国人怪我コンビに勇気を与えるゴールが決まる。ムサエフと同じ前十字靭帯と半月板の損傷で去年のシーズンを棒に振った男のゴラッソがヤマハに再び熱を戻す。

 

ここで締まればよかったのだが、そんなことはさせまい!もっと盛り上げたる!とばかりにザル守備を展開していく磐田。あっけなく失点。

 

しかしここまでは御膳立て。途中出場でピッチに入ったこの27番もまた怪我に泣かされた一人だった。

 

甲府のDFは荒木という男を止めることは不可能だった。

 

ボールを受ければ前を向き、果敢にゴールを狙っていく。磐田に今一番必要なプレースタイルだった。

 

ゴールシーンは各自見てください。興奮します。

 

ザル守備もすべてはこの男のため。そういっても驚かないほどのヒーローがヤマハを沸かせた。

 

 

アダイウトンとムサエフ。磐田の飛車角が失われた今、僕らの力が試される。「彼らがいれば」そう思う日も来るだろう。その中で希望を見据え続けることで、きっと光は見えてくる。暗闇でもがきながらも、僕らは上を渇望し続ける。