ムチェルの塩釜焼き

不真面目に真面目で時に気まぐれ

飛躍しろ5の2乗


さて、オフシーズンですね。悲しいことばかり書くのもあれなので、未来のお話を今回は書いていきますね。


今日取り上げるのはこーのおとこー!(エンタの神様風)


ディフェンスのニューウェーブ


大南拓磨


今の磐田にはいないタイプのディフェンダー。あと一歩のファイト、球際に強くスピードのあるディフェンダー。対人、空中戦に強い自信を持っており、将来を期待しているDFです。



ただここ2シーズン、ちゃんとした出場機会を得られずにいた。一方同期の小川航基は、シーズン途中で怪我をして離脱してしまったものの、強烈なインパクトを残している。


彼の気持ちになれば、これはむちゃくちゃ悔しいのは手に取るようにわかる。


今シーズン、高橋祥平が大当たりしてしまったのは僕個人としても嬉しい誤算だった。さらに祥平はカップ戦にも出場と今年はフル稼働のシーズンであったことは、皆さんも記憶に新しいだろう。


一方で、大井健太郎森下俊。こちらの選手は若いわけではない。カップ戦に出場したのも多くなく、リーグメンバーとして磐田の後ろに君臨し続けた。


加えて藤田義明は、バックアップメンバーとして、またカップ戦メンバーとして期待以上の出来だった。ホーム大宮戦、彼がいてどれだけ後ろが締まったか。居なかったことを思うと恐ろしい。


と、こんな感じに2年目の25番が入る隙はなかった。


では、彼に何が足りないのか。また、これから何を身につければ出場機会が増えるのか。これを考えていきます。



勇気を持ったライン統率


よく監督がハーフタイムコメントで言いますよね。「勇気を持って前に出よう」これね、難しいんですよ。(3バック経験者)


前に出ないことでオフサイドに引っ掛ける。中盤と間延びしないため、ボールが狩りやすくなる。奪ったあと、距離感が近いためロングボールを蹴らなくて済むなど色々メリットはあります。


しかしこれは、GKとの間延びが発生する。つまりロングボールを蹴ってこられたとき、後ろに下がりながら対応をしなければいけない。そこに相手選手に足が速い選手がいた場合、尚更リスクは高くなってしまう。という失点に直接繋がるデメリットがあるんです。(なんとなくわかると思うけど)


これ、ほんとに勇気がいることなんです。よくスタジアムとかでいるでしょ?「ライン上げろよおじさん」いや待て待て、リスクは高いんだぞ?と言いたくなってしまいます。


しかしここは経験。大井健太郎キャプテンのライン統率を間近で見れる。さらに鈴木秀人田中誠などのコーチ陣もいる。ここを学んでいくことで健太郎を脅かせる存在になっていってほしい。


マークの受け渡し
ここもやはり経験ではあるが、マークの受け渡しは非常に重要。


自分の力だけで止める訳では無い。GK、ボランチ、他のDF。みんなで守っていくのが定石。ただ若いと、「俺が!」ってなってしまいがち。ここは森下俊のプレーを見てほしい。コーチングをしながらきっちり自分がこぼれ球を狩れるポジションに入る能力。これは高い。ここも学んでほしい。



コミュニケーション
ここはCBをやるならば一番大事なこと。マークの受け渡しにもライン統率にも関わってくるが、これが一番。試合に出たならば上下関係はない。悪いところは激を飛ばし、ズレがないか確認する。上に行くために、遠慮はいらない。普段からもっともっと声を出していくことで、「こいつは声を出せる選手なんだ」と思わせてほしい。



25番の背中には、将来の磐田の守備が写っている。彼の出来次第で磐田のタイトルを左右すると言っても過言ではない。日本代表では冨安、中山などJリーグでもトップクラスが並んでいる。ここに割って入る能力、ポテンシャルは秘めている。




飛べ、大南拓磨